ご依頼者様と一緒に最適な解決策を模索していきたい

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弁護士

弁護士になったきっかけはなんですか?

 私は元々は普通の会社員をやっていました。2012年頃に、妻が育児休職から復帰するのと交代して、6か月間の育児休職を取る機会がありました。

 育児休職を取得してみると、想像していたよりも何倍も労力がかかりました。

勤めていた会社においては、全国転勤があり、育児の負担と転勤とは相当に相性が悪いなと感じました。その際、社会における『会社と労働者の関係性』は本当に適正なのか?と問題意識を持ち始めました。

 以前から、弁護士という職業への関心があり、会社員になってからも頭の片隅にありました。その自身の職業への考えと問題意識が合わさり、弁護士になる決意をする大きなきっかけとなりました。妻の支えもあり、会社を辞めて母校の大学の法科大学院に進学し、無事に司法試験にも合格することができました。

オンラインという気になる事務所名ですが、この名前で開業されたきっかけはなんですか?

 全国でオンライン化が進んだからです。新型コロナウイルスの影響が長引いたので、お客様との関係性も少し変わると考えています。

2020年春の緊急事態宣言時、全国で民事裁判が延期になったことを踏まえ、WEB会議の活用で感染対策を行なう事務所を設立しました。

そこで、依頼人が実際にいらっしゃらなくても依頼できることを想像できるように、「オンライン」を事務所名に入れさせていただきました。

ーー直接会わなくてもいいんですか?

 そうなんです。基本的に本人確認がきちんとできれば問題はないです。当事務所は感染対策はもちろん、遠方にいらっしゃる方や、海外にいる方などにも気軽に相談をしていただけるように意識をしております。

印象に残っている案件はありますか?

 はい、あります。元々、知り合いだったベンチャー企業の経営者から依頼をいただいた件です。

 この案件は労働関係で経営者が訴えられたもので、労働者が退職した後で会社に嫌がらせを行なっていて、トラブルになってしまったというケースです。

ご依頼いただいた経営者自身、一緒に働いていた仲間とトラブルになってしまい、自分自身を非常に責めていました。ただ、一つ一つの話を丁寧にお伺いして裁判になった際にどうなるか、という見通しを立てることができたので経営者の方もなんとか頑張ってみようという気持ちになり、一年以上かかりましたが無事に解決することができました。

ーー先生が法律相談をうける上で意識していることはなんですか?

依頼者がどういう前提で話をしているのか、ということを相手の立場になって考えるだけでなく、とにかくお話を丁寧にお伺いをすることを意識しています。お客様にも「安心して相談できた」という声をよくいただくことがあります。

 法律相談にいらっしゃる人の相談内容は様々で、弁護士に事件に関する代理を依頼しなくても法律を知っているかどうかで解決するものもあったり、その人がどこをリスクだと考えているか(例:お金の問題、将来こうなるのが嫌など。)によって解決方法も異なるため、今後もご依頼者様と一緒に最適な解決策を模索していきたいと考えています。

個人、企業がどういうふうに弁護士を決めればいいかアドバイスをお願いします。

 個人的には、性格的に相性が合う弁護士を選ぶことをおすすめします。

ーー普通は実績等を優先される方が多い印象がありますが、相性が優先されるのはなぜですか?

 弁護士の仕事はとにかく、依頼者からどれだけ事実を聞き出せるかが重要だと考えているからです。依頼人が弁護士と性格的に相性があわなく話をしづらかったり、話をするのが億劫になってしまうと弁護士としても方針をたてるのが難しくなってしまい、その人の目指していることが実現できていないケースを多く見てきました。

 ですので、私は依頼人の方が心を開ける環境を作る。ということを意識しています。

もちろん、その分野に詳しいことに越したことはないですが、スキルだけでうまくいく事ばかりではないと考えています。

また、通常裁判が終わった後もその方の人生は続いていきます。

事件が終わった時の依頼者の満足度は心を開けた先生の方がやはり高いでしょう。

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